ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

ハロウィーン

2008年11月

 10月31日に「ハロウィーン」というお祭りがあります。ハロウィーンは最近日本にもやってきたので、この祭りの歴史や祝い方を説明したいと思います。

 ハロウィーンは元々アイルランドにいたケルト人の収穫祭でした。その人たちは、10月の終わりに幽霊が出てきて、病気や収穫の問題を起こすと信じていました。幽霊を追い出すために大きい火を焚いて、お化けや悪魔の格好をしました。その習慣がハロウィーンという祭りになり、イギリスやアメリカにまで普及したのです。

 現在のハロウィーンは宗教的な意味などが特にありません。今はただの楽しい祭りです。アメリカでは子どもも大人もハロウィーンを毎年楽しんでいます。ハロウィーンの代表的な活動は「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)」というものです。夕方になったら子どもたちが好きな仮装をして、近所の家をまわります。各家の玄関で「トリック・オア・トリート」という合言葉を言ったら、お菓子をもらいます。その「トリック・オア・トリート」を直接日本語に訳したら、「いたずらかお菓子」になりますが、その言葉はハロウィーンの時にしか使わない意味のない表現です。トリック・オア・トリート以外に、お化け屋敷、仮装のパーティー、怖い映画の上映会など、子どもも大人も楽しめるイベントがいっぱいあります。

 トリック・オア・トリートはかなり最近の遊びですが、昔はハロウィーンの時に若い人が集まり、伝統的なゲームをしました。昔のゲームは今のとちょっと違います。占いのゲームは特に人気がありました。そのひとつに、いくつかの小皿にいろいろなものを入れ、目隠しをされた人が皿を1枚選ぶというものがあります。選ばれた小皿の内容を見て、占いでがきると思われていました。例えば、小銭が入っている皿を選んだらお金持ちになるだろうということです。人気の占いゲームはもうひとつあります。女の子が鏡を持って、暗い部屋に行きよく見ると、その鏡に将来の結婚相手の顔が現れるというものです。こういう伝統的なゲームは、アメリカにはもうほとんどありません。しかし、現在にも残っている伝統的なゲームがあります。アメリカでもよく知られているのは、水が入っている大きい鍋やバケツから、浮かんでいるりんごを口だけで取るゲームです。

 この富山県にもハロウィーンを毎年楽しんでいる人が何人もいます。とても楽しい祭りなので、機会があればハロウィーンのお祝いに参加してみませんか。


目からウロコ

 この前、コラーレでハロウィンパーティーをしました! 30人ぐらいの小学生がハロウィンの衣装を着て、楽しいゲームやトリック・オア・トリート体験ができました。黒部市のALTさん3人も遊びに来てくれました。お化け屋敷もありました! みんなで楽しいパーティーができて嬉しいです。来年もしましょうね!

(2008年11月 COLARE TIMES 掲載)

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