ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」
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COLARE TIMES
サッカー
2010年8月
この間、2010年のワールドカップが終わりました。普段サッカーがあまり見られていないアメリカでも、今回のワールドカップの視聴率が前の大会よりかなり高くなりました。約1,550万人のアメリカ人がスペインとオランダの決勝戦をテレビで見ました。今大会は前回より視聴率が41%上がりました。しかし、アメリカでワールドカップの人気が上がっても、サッカーはまだアメリカンフットボールや野球のレベルにはなりません。サッカーが世界中で最も人気のあるスポーツなのに、アメリカではあまり人気がなさそうです。その理由はいくつもあると思います。
サッカーが嫌いなアメリカ人に聞いたら、サッカーがつまらないからと言う人が多いでしょう。私の友だちもほとんどそういう意見を持っています。点数が低いからおもしろくないと思っている人がたくさんいます。確かにサッカーの点数は他のスポーツに比べたら低くて、引き分けになりやすい特徴もあります。アメリカで一番人気のスポーツを見たら、なかなか引き分けにならない点数の高いスポーツが多いです。この点数へのこだわりは、かなり最近のものです。例えば昔、アメリカンフットボールの試合はいつも低い点数で終わっていましたが、テレビで放送されるようになったら、点数が高くなるように規則がどんどん変わってきました。
もうひとつのよくある原因は、レフェリーです。特に今回のワールドカップでは、レフェリーの失敗が多すぎました。その失敗でゴールがダメになったことが何回もあったので、レフェリーのせいで試合の結果が変わったのではないかという意見もあります。ワールドカップでアメリカのチームもそういう目に遭いました。レフェリーが試合をだいぶ変えるぐらいのミスを犯すことはサッカーの世界では当たり前なことかもしれないけど、アメリカ人にとってそれは許せません。レフェリーは普段一人と助手二人しかいないので、ちゃんと規則を守れないという批判もあります。
もちろん、サッカーの試合によく出てくる規則違反や不正行為もアメリカ人に批判されています。特に、フリーキックをもらうために蹴られたふりとかをする選手を見たら、腹を立てる人が多いです。このレフェリーや規則に関する不満は今年のワールドカップで起きた出来事で、さらに注目になりました。それはドイツ対イングランドの試合でゴールが明らかに入ったのに、レフェリーが認めなかった事件でした。その時、レフェリーも悪かったですが、ボールが入ったとわかっているのにレフェリーを騙すためにプレイを続けたゴールキーパーも悪いと思います。
アメリカ人はみんなサッカーが嫌いとよく聞きますが、実はサッカーが好きな人もたくさんいます。今回のワールドカップでは、多くのアメリカ人が代表選手たちを応援しました。毎回ワールドカップがあるごとに、サッカーの人気がちょっと上がりますが、普段からサッカーに興味がある人も少なくありません。例えば、サッカーは子どもに一番人気のあるスポーツです。今、アメリカでサッカーをしている子どもの人数は野球より多くなりました。
アメリカでは、サッカーがフットボールや野球より人気にはならないかもしれません。他の国みたいにすごく人気にならないかもしれませんが、これからサッカーをしてみたい人や見てみたい人がだんだん増えると思います。
スポーツと言えば、好きなスポーツがたくさんあります。最近ボーリングにちょっとハマっています。小さい時から10年間ぐらいリーグでボーリングをしていましたが、高校に入ってからやめました。大きくななってからはあまりボーリングをしなかったけど、最近友だちとよくボーリング場に行くようになりました。もうちょっと時間があったら、マイボールを買って、また本格的にやってみたいと思います。
(2010年08月 COLARE TIMES 掲載)