ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

アメリカの独立記念日

2011年7月

7月4日はアメリカの独立宣言が公布された日を記念する独立記念日です。アメリカ人にとって、夏の一番大切な行事です。この日、ほとんどのアメリカ人は仕事がないので、みんなが家族や友だちと一緒に盛り上がります。イベントもたくさんあり、パレード、バーベキュー、コンサート、そして花火などがよくあります。

独立記念日の朝から、多くの街ではパレードがあります。都会の大きいパレードがテレビで放送されることもあって、普通の街も規模の小さいパレードを開催します。私の故郷にも毎年パレードがあって、中学校の時はマーチングバンドで出たことがあります。地域の人が作ったフロート、古い自動車、消防車などが仮装をしているダンサーやマーチングバンドと並んで、ゆっくりと街の真ん中を通ります。

パレードが終わったら、多くの人がバーベキューを楽しみます。自宅の庭で友だちや近所の人と一緒にする落ち着いたものから、何百人も参加する大きいバーベキューまで、いろいろなパーティーがあります。大きいイベントでは、地域のバンドや腕相撲大会など、おもしろい企画がたくさんあって、みんなが食べながら夕方まで楽しく過ごします。

夜になったら、みんなが必ず花火大会に行きます。都会にも小さい町にもあるので、誰でも楽しめます。もちろん街が大きければ大きいほど、花火大会の規模も大きくなりますが、どこに行ってもいい花火が見えます。私のふるさとでは毎年、街の真ん中を流れる川で花火大会があります。街の人が川のそばにある公園から見るか、ボートに乗って川の上から見ます。

アメリカでは、花火の販売に対する規則が厳しくて、一般の人が簡単に購入できないけど、独立記念日は特別な行事なので、7月4日の2週間前ぐらいから街中にあるテントで花火を買えます。テントには小さい花火しかありませんが、花火の専門店まで行けばもっと大きいのもあります。ただ、厳しい州ではどこに行っても大きい花火を買ってはいけないので、花火を買うためにもっとルールのゆるい州まで行く人もいます。私の故郷であるウィスコンシン州は厳しくない方なので、毎年隣のイリノイ州の人がよく花火を買いに来ます。

子どもの時、私はいつも独立記念日を楽しみにしていました。1日家族と一緒に遊び、そして大好きな花火もある7月4日は本当に最高でした。大人になっても、とても楽しい日になります。しかし黒部に来てから、アメリカでの独立記念日にずっと参加できていません。日本の花火大会も楽しいけど、またいつかアメリカで7月4日を過ごしたいです。


目からウロコ

これは私の故郷であるウィスコンシン州ベロイト市です。7月4日の夕方になると、街の真ん中で流れるロック川でたくさんのボートが花火を待ちます。私も毎 年、友だちのボートの上から花火を見ました。ロック川は広いので、何十隻も集まっても問題がありません。後ろの大きいビルの前に公園があるので、ボートに 乗れない人もそこから見えます。

(2011年07月 COLARE TIMES 掲載)

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