ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

#15 クリスマスの伝統

2016年12月

 12月が来ました。もう1年が終わりそうです。こんなとき、「Time flies.(光陰矢の如し)」と言います。どんどん寒くなってきました。私の出身のメリーランド州も四季があり、雪がたくさん降りますが、黒部の方が寒いと思います。10月末からずっとこたつと一緒に暮らしていますよ。こたつに入りながら、お茶とお菓子をいただき、テレビを観るのが気持ちいいですね。たまにこたつで寝る時もあります。いつもこたつでのんびりできたらいいなあ……。
 12月がやってくると、クリスマスのことしか考えられなくなります。クリスマスは一番好きな祝日です。家族と一緒に楽しい時を過ごせるし、プレゼントもたくさんもらえるからです。皆さんに、私の家族のクリスマス伝統を紹介したいと思います。この3つの伝統はアメリカでは一般的です。


■Hide the Pickle(ピクルスを隠す)

 クリスマスツリーを飾ることは一般的な伝統のひとつです。私の家族はクリスマス飾りが入った箱を何個も持っていて、毎年この飾りを使います。ほとんどの飾りは特別な記念装飾です。例えば、「Baby’s First Christmas(赤ちゃんの初めてのクリスマス)」とか、小学生時代に作った装飾など、さまざまです。この中のひとつに緑色のピクルス形の装飾があり、毎年これを使い、家族で「Hide the Pickle」というゲームをします。まず、誰かが家の大きなクリスマスツリーの中に、このピクルスの装飾を隠します。そして他の家族は周りに誰もいないとき、このピクルスを探し出し、別の場所に隠す……という流れを繰り返します。このゲームはクリスマスツリーを片付けるまで続きますので、何週間も遊べます。私たち家族は毎年楽しんでいます。私たちのバージョンは、伝統的な「Hide the Pickle」と少し違っていますが、皆さんはこのゲームのことを聞いたことがありますか?


■Secret Santa(シークレット・サンタ)

 友だち、同僚、チームメートなどと一緒に、「Secret Santa」というプレゼント交換をします。クリスマスの数週間前、Secret Santa に参加する人の名前を小さい紙に書き、箱などに入れます。その中から1枚引き、その紙に書いている人にクリスマスプレゼントをあげることになります。たいていプレゼントの値段は相場が決まっているので、金額は守るのがルールです。そしてクリスマス頃になると集まり、プレゼントを交換します。何をもらうか、そして誰からもらうかも、楽しみです。私も小さい時から何回も参加したことがありますが、毎回楽しい思い出になっています。皆さんもぜひ、Secret Santa に参加してください!


■サンタさんへの手紙

 最後の伝統は子どもたちがよくすること、サンタさんに手紙を書くことです。手紙の内容はたいてい子どもたちの欲しいプレゼントのリストです。手紙を直接北極(サンタさんが住んでいる場所)に送ってもいいのですが、クリスマスイブにクッキーや牛乳やトナカイ用のニンジンと一緒に手紙をテーブルの上に置いたりもします。クリスマスの朝、ベッドから起きた子どもたちは、テーブルの上の空っぽのグラスと皿を見つけ、ラッキーだったらサンタさんからの返事ももらえます。

 これら3つは、私にとって一般的なクリスマス伝統です。今年のクリスマスにはアメリカに帰るので、楽しみにしています。良い12月を! Merry Christmas! Happy Holidays! Until next year…


目からウロコ 目からウロコ
これは実家のクリスマスツリーです。プラスチックのツリーなのですが、装飾のおかげできれいですね。クリスマスまでツリーの下のプレゼントがどんどん増えてきます。それに、このツリーの中にピクルスの装飾も飾っています。どこに飾っているかなあ。

(2016年12月 COLARE TIMES 掲載)

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