ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

#10 赤・白・青のアメリカ独立記念日

2019年7月

目からウロコ

 私のようなアメリカ人にとって、7月と言えば「独立記念日の月!」です。自分はアメリカの独立記念日を考えると、red, white, & blue に彩られた風景を思い出します。

 日本をより大好きになってきたことのひとつは「日本の祭り」です。地域の人みんなが集まって素敵な雰囲気で盛り上げる祭りのような行事はアメリカでは割と珍しいのですが、独立記念日は例外です。

 7月4日の午前から、四方八方から住民が大きな公園に集まってきます。模擬店で買った食べ物(定番はホットドッグやレモネード!)や家から持ってきた食事でピクニックをしながら、格子縞の毛布の上に座って賑やかな雰囲気を楽しみます。お母さんお父さんがゆっくりのんびりしている間、子どもたちはお城の形のインフレータブルバウンスハウスで遊んだり、フェイスペイントをしてもらったり、パレードを見たり、ミニジェットコースターに乗ったりもします。

 独立記念日にどのようなイベントがあるかは都市によりますが、どのイベントへ行っても共通点がひとつあります。アメリカ国旗の色である、赤、白、青がいたる所にあるのです。公園の飾り、パレードの風船、人々が着ている洋服からレッド・ホワイト・アンド・ブルーのレモネードまで、すべて「赤・白・青」で彩っています。

 そして夜が近づくと、みんなのワクワクする気持ちが高まります。日本では夏の間ずっと花火大会があちこちでありますが、アメリカでは花火大会のような行事はほとんど「独立記念日」と「正月」に限られます。実際はアメリカの花火よりも日本の方がかっこよくて華やかだと思います。でもアメリカで花火を見られる機会は少なく、みんなが楽しんでいるその日1日だけのことだからこそ、私はアメリカの花火も綺麗なのだと思います。

 そして、その待ち遠しい花火がようやく打ち上げられると、公園では「Ooh」「Ah」という声が夜空に満ち溢れます。その時いつも、連帯感を強く感じます。現代のアメリカでは、黒部のように人々がひとつのコミュニティとして集まって祝う行事や祭りはあまりなくて、残念だと思います。家族として時間を過ごすことが中心である感謝祭やクリスマスなどの祝日が多くて、それはそれで良さがあると思いますが、これから独立記念日のような行事が増えたらいいかもしれません。


[最近、目からウロコが落ちたこと……]

 私はよく車の運転をします。国際交流員の仕事があちこちであり、車でいろいろ回っています。しかし、仕事以外でも普段からよく運転する理由は、ただドライブが大好きだからです。
 私は外国人として日本に住んでいるので、国際運転免許を持っていますが、有効期間は1年間しかないので、外国免許切替の手続きの途中です。手続きを始めてからよくわかってきたのは……日本の免許を取得するのは、めちゃくちゃ大変です! 日本の自動車学校などの料金はアメリカよりも10倍ぐらい高いし、外国免許切替の技能確認試験のコースは練習をたくさんしないと合格しないそうです! 私は16歳から運転しているのですが、日本の運転免許を手に入れられるかどうかまだわかりません。一所懸命がんばります!

目からウロコ

(2019年07月 COLARE TIMES 掲載)

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