ラレコ山への道:国際交流員「目からウロコ」

#06 ゴールデンウィーク

2023年6月

 最近、天気が良くてウキウキしています! 皆さんも元気ですか? 今回はリフレッシュができたゴールデンウィークのエピソードについて書きます。

 4月の中旬になると、大阪に住んでいるデヴォンという友達から「GWに同窓会を兼ねて旅しよう!」との連絡が来ました。それで、日本に住んでいる5人の同級生にも声をかけましたが、1人以外全員予定が入っていました。「一緒に行く!」と答えてくれた人は群馬に住んでいるアンドリューでした。3人で相談した結果、「5月3日から琵琶湖でサイクリングする」と決めました。そして、「やっぱり大勢の方が楽しい」ということで、デヴォンの大阪の同僚(3人のニュージーランド人と1人のアメリカ人)も誘いました。

 僕は日本のGWが初めてで、今まで「渋滞」の話ばかり聞いてきたので、それを避けるために4月28日に半日休んで、大阪に出ました。いつもだと仕事終わって5時過ぎに出発する時点ですでに疲れていて、大阪までの4時間の移動をもっと長く感じますが、今回は昼出発だったから日当たりも良くて新緑がいっぱいの綺麗な眺めを楽しめ、楽な移動でした。気づいたら、日が沈むくらいの時間に大阪に到着しました。それから大好きなタコベルをゆっくり食べ、デヴォンのマンションに行って、寝ました。
 次の日は2人でアンドリューを大阪駅まで迎えに行きました。その日はずっと雨が降っていたので、合流してすぐに、みんなが楽しみにしていたマリオの映画を見に行きました。その後、マンションに帰って映画の感想とお互いの近況を数時間おしゃべりしました。夜1時ぐらいに寝て、朝起きたら、デヴォンが謎の風邪を引いてしまいました。そんな訳で4月30日から5月2日にかけて、アンドリューと2人で出かけることになりました。大学時代、アンドリューとは授業と部活と趣味が同じだったので、1日中一緒に過ごすことよくありましたが、2022年の9月以来は連絡をしておらず、久しぶりの2人きりの“遠足”はうまくいくか緊張しました。でも実際に出かけてみると、相変わらず遅くまで仲良く1日中ずっと喋りながら外に出ていました。毎日終電で帰ってしまうくらい……。
 4月30日は海遊館、大阪城、道頓堀に、5月1日は京都の建仁寺、法観寺、高台寺、圓徳院、清水寺、八阪神社に、2日はアメリカ村、チームラボなどに行きました。2日の夜0時半ぐらいにデヴォンのマンションに着きましたが、翌日の朝から琵琶湖にサイクリングをしに行くので、大急ぎで4日分の服と日用品をリュックに突っ込んで、寝ました。
 5月3日は幸いなことに、デヴォンの謎の風邪が治り、朝10時に3人でデヴォンのマンションを出て、大阪駅でニュージーランド人のテッサ、ハウィー、アレックスとアメリカ人のニコルと集合しました。それから大津駅まで行き、予約した自転車を取り、少し心の準備ができてから発進!!
 元々琵琶湖を1周する予定でしたが、宿泊の都合で、1周というより半周することになりました。詳しく言うと琵琶湖の「湖南・大津・草津エリア」と「湖西・高島エリア」です。まあ、全員初心者で、半周の方が良かったかもしれません。そして、より「今を生きる」ために泊まる場所以外は事前に何も調べませんでした。暗くなる前に宿泊先に到着するということだけを決め、途中、気になったところは立ち寄って休憩してもいいという、ゆるい計画の毎日でした。

 さて、記憶に残った出来事を軽く書きます。

[1日目]大津駅周辺→滋賀里駅周辺。37kmで約2時間半。
・大津駅→滋賀里駅は本当に4kmしか離れてないけど、せっかく自転車を
借りたし、時間に余裕があったからサイクリングの練習を兼ねて遠回り
とループをしました。
・天気はそよ風のある快晴でした。
・第2なぎさ公園のBIWAKOモニュメントで集合写真を撮りました。
・コンビニのアイスが美味しすぎて毎日食べていました。
・長い坂道の琵琶湖大橋を渡るのが精神的にも肉体的にも辛かったです。
・滋賀里駅周辺の道路が狭すぎて、安心して漕げませんでした。
・ニュージーランド人とイヤミのユーモアが合ってすぐ打ち解けることが
できました。

[2日目]滋賀里駅周辺→二本松キャンプ場。62kmで6時間。
・出発後、間もなく僕がコケて膝に深い傷ができてしまいました。
・コンビニの駐車場で友達に応急処置をしてもらいました。
・筋肉痛のせいで速力に差が生じて1人ずつ1回ぐらい取り残されました。
・市外の道は走りやすかったし、自然もとても綺麗でした。
・どんなに休憩しても6時間って長かった……後半は宿泊先に着くまで全員がっくりしていました。
・元気を取り戻して、夜は花火とカードゲームをしました。

[3日目]二本松キャンプ場→高島の室内キャンピング。24kmで2時間。
・2日間の帰り道を走り始めました。
・移動時間が短くて、余裕を持って琵琶湖沿いのカフェで数時間ものんびりしました。
・CRAG caféのローストビーフ丼とパスタがとても美味しかったです。
・高島市は昭和時代にタイムスリップしたように思わせるところいっぱいありました。
・室内キャンピングの施設はものすごい可愛い雰囲気でした。楽器が用意してあって、音楽の才能がある友達は楽器を弾いてくれました。
・また夜にゲームをして、更にみんなと仲良くなりました。

[4日目]高島の室内キャンピング→大津駅45kmで4時間。
・最終日で朝からにわか雨が降っていました。
・前半は何回か迷子になってしまい、リーダーは何回か変わりました。
・BURGERSTAND HOHRAIでまだ集まっているうちに、贅沢してみんながデカいハンバーガーを食べました。
・危険すぎる市内の道でテッサとデヴォンが転んでしまいました。
・なんとか無事に帰れました!

 大津駅に着いて、自転車から降りた瞬間の達成感は半端なかったです。心がこんなにスッキリしたのはこれで初めてです。想像以上にこの旅行は僕の人生を変えました。

 以上が僕の初めてのゴールデンウィークでした。

(2023年06月 COLARE TIMES 掲載)

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